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カテゴリ: 解説

インプラント2次オペ、仮歯まで。

治療前の画像。

 

 

 

 

余分な歯肉を除去した後、通常はアバットメントをセットして仮歯を着けるのだが、今回はヒーリングキャップの背の高いものを使った。理由は後述する。

 

 

 

仮歯を着けて終了した。

 

 

 

 

今日の独り言:『インプラントの型取りについて』

インプラント本体(フィクスチャー)の上にジョイントの部分(アバットメント)その上に人工歯と言う構造が通常のインプラント治療である。

人工歯を作る時、必ず必要となるのが型取り(印象採得)である。

型取りに必要なのが、枠(トレー)である。

オープントレーとクローズドトレーの2つの方法があるが、それぞれ特徴がある。

基本、オープンにはオーダーメイドのトレーが必要で、クローズドでは既製品が使える。

クローズドよりもオープンの方が正確性が高いが使用法が煩雑でそこに誤差が生まれる危険も否定できない。また、アバットメントは人工歯完成後、一緒にセットするので、印象採得直後アバットメントに仮歯を着ける事はできないと言う欠点がある。

一方、クローズドは簡単だが、それ故正確性に劣る場合がある。利点は、印象採得前にアバットメントをセットするので、即仮歯を着けられるところであろう。

近年、クローズドの簡便性を持ちながらオープンに劣らない正確性を持つ方法が考案され、さらにこれを改良した方法を私は用いている。

クローズドトレーを使うが、アバットメントは人工歯と一緒にセットするオープントレーに準じた方法で、簡便でかつ正確性が非常に高い。

更に仮歯はヒーリングキャップに着けると言う点で改良を施している。

人工歯をセットする前に仮歯を着けて慣れる期間がどうしても必要であると言う考えからこの方法を考案した。

 

 

 

日付: カテゴリ:インプラント, 今日の独り言, 今日の診療, 解説, 顕微鏡治療

オールセラミックスクラウンの症例。

HB1126_160414150749治療前の画像。前の歯は金属の下に虫歯があり、奥は噛む面の他前、後にも虫歯、2本共頬側に深い凹み、舌側にヒビがある。

 

 

 

 

HB1126_160414161256全周削ってクラウン形態で治療する。歯を削る事に対して極端に拒否反応を示す方もいるが、これは金属で治療すると2次虫歯になる事から来ている気がする。

 

 

 

 

HB1126_160414163454型取り後、仮歯を着け今日の治療は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

今日の独り言:『歯を削ると言う事』

できれば歯は削りたくない。正論である。しかし、虫歯の治療暦、力のかかり具合を考えると全周削った方が却っていい場合もある。例えば歯が部分的に残っているが他は金属で被せてある場合等、そこから虫歯になったり、歯が欠けたりする事があるのだ。

オールセラミックスの治療は精密で2次虫歯の心配はない。部分的に歯質を残して歯とセラミックスの境に不自然な力がかかるよりもクラウン形態の方が安定する等、同じ歯を何度も治療する必要がなくなる場合もある事を明記しておく。

ただし、金属を使った治療にこの理論は当てはまらない。

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今日の症例更新はありません。

今日の独り言:『犬歯誘導について②』

正しいとされる咬合様式は犬歯誘導だけではない。

それらの咬合様式の中で患者さん、歯科医両方にとって1番受け入れ易い方法が犬歯誘導の構築である。

もちろん、咬合を変える訳なので、患者さんには慣れと訓練がある程度必要とされるが、効果は絶大なものがある。

 

 

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犬歯誘導について。

HB814_150524114534HB814_150524114544治療前の画像。左右ですり潰す動きをしてもらった。

 

 

 

 

右:奥歯に赤く擦れた跡が強い。左:奥歯には擦れた跡はない。

これは左右に顎を動かすと、右奥の歯が横揺れする事を示している。

この状態が長く続くと、力による歯周病で右奥の歯を失う可能性もある。

左側のように、犬歯が擦れ、奥歯は擦れない状態が望ましい。これを犬歯誘導と言う。(前から4、5本目が擦れるのも可だが、1本だけでは弱い)

右下犬歯が先端でしか当たっていないので、犬歯誘導を作る。

HB814_150524130511全周囲削り仮歯が擦れるようにすると、奥歯の擦れは消える。

この状態が犬歯誘導である。

 

 

 

 

今日の独り言:牙が小さくなったものを犬歯と言う。

肉食動物の犬歯、あるいは牙は肉を切り裂く為にある。すり潰し運動はしないので、上下の牙(犬歯)はハサミのように交差する。

一方、草食動物では犬歯はないか、退化して前歯と同じような形である。

すり潰し運動しかしないので、奥歯に「山」、「谷」の構造はなく、横揺れしにくい形状である。それでも奥歯の根は太く長い。

そして雑食性の人間の犬歯はすり潰し運動をした時に奥歯が横揺れしない為にある。日本人は顎の大きさに比べ歯の大きさが大きい事が多く、八重歯も多い。この為犬歯誘導が保たれていない場合が少なくない。

歯周病についてはあらゆる所で話題になっている昨今であるが、犬歯誘導について語られる事はほとんどないのが現状である。

 

 

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本年も宜しくお願い致します。

本年も宜しくお願い致します。

最近、インプラントや外科の症例アップが少ない、と感じられた方がいるかもしれない。

口腔内カメラをオペ中は使っていない為である。

その代わり、顕微鏡でオペ中全てを動画撮影している。

やっと、動画からの画像取り込みができた。

スクリーンショット(2015-01-06 13.36.46) もっと分かり易い画像が良かったのだが、

第一号はこれである。

インプラントオペ後の縫合した状態である。

使っている糸は髪の毛の半分程の細いものである。

今日の独り言:極細の縫合糸を使うと、組織が破れず傷の治りも良い。

しかし、取り扱いが非常にデリケートで顕微鏡下でないと糸がどこにあるのかも見えない。この画像はループ縫合の症例である。

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インプラント治療、超音波の試み。

インプラントには骨に人工歯根を埋め込む手術が必須であり、この処置の結果が最終的な正否を決めると言っても過言ではない。

骨に穴を開ける事が前提となる訳である。

骨の幅も厚みも充分にあり、骨質も良く平坦であれば何の問題もないが、現実にはそのような状況は存在しない、とも言える。

芳しくない状況を克服する事、かつ患者さんの負担を減らす事がインプラントの進歩だ。

先週の講習会ではドリルを使わずに超音波を利用して骨に穴を開ける最新の方法について学んで来た。

超音波がドリルよりも有利な点は、①回転するドリルに比べ穴の位置を正確に決める事ができる点、②軟組織を保護できる点、③骨の削りカスが除去できる等、いくつかある。

①では斜面や硬さの違う骨面で特に効果を発揮する。これは細いドリルでも対応できるが、③も同時に行えるので傷の治りが良くなる。

②は上顎で骨の厚みが充分ない時、上顎洞と呼ばれる空洞に穴を開けるのだが、この時内部の粘膜を損傷しない利点は計り知れない。

正確性、安全性を高くする事ができるので、切開を大きく拡げる必要もなくなる点も見逃せない。これから応用が広がる治療法と言えそうだ。

 

日付: カテゴリ:解説

インプラント埋入、オーグメント法②

これが私の使っているトレフィンバーである。
中空の部分に骨が採取できる構造である。外径4mm

ドリルのような刃先ではないが、先端にのみ鋭利な刃が付いている。

 

オーグメントとは拡大する、増大すると言う意味である。

極細ドリルで開けた穴を、手用器具で順次拡大してインプラントを埋入する方法である。いくつか他にはない利点がある。

手用器具なので、周りの骨がどんなに薄くても器具で挫滅させる事はない。ドリルを使わないので不快な音や振動も出ない。注水も不要なので、喉に水が溜る事もない。欠点は手用器具を使うので、骨が硬いと時間がかかる事があげられる。

上:骨に極細の穴を開けるオーグメント用ドリル。ドリルを使うのは1回のみ、数秒だけ。外径1mm

下:トレフィンバー。私の方法も通常のドリル方式から比べればかなりメリットはある。が、オーグメント方の利点も大きい。症例によって使い分けるつもりだ。

日付: カテゴリ:インプラント、PRF、GBR, 解説

インプラント埋入、オーグメント法について。①

今までもできるだけ骨を削り捨てない方法でインプラント埋入をして来た。

通法では順次ドリルを太いものに換えて穴を拡大して行く。穴を掘る時に骨は削り屑となり捨て去られる。この削り屑を吸引して回収、再利用する方法もあるが、1度汚染された骨を使うのに私は抵抗がある。

私の場合、通常のドリルではなく筒状のトレフィンバーと呼ばれる器具を使い、本来削り屑になってしまうはずの骨を筒状に取り出し、不足部分に充填する独自の方法で骨の再生率の向上を図って来た。PRFと呼ばれる血液成分を使う事で骨の成長を手助けする方法も非常に効果的である。

しかしながら、トレフィンバーもドリルの一種なので、骨の薄い部分に当たると高速回転する刃で肝心の骨を挫滅させてしまう危険がある。

先日の勉強会でオーグメント法と言う新しい方式を学んで来た。

ドリルをほとんど使わず手用器具で穴を拡大する方法である。

つづく

日付: カテゴリ:Weblog, インプラント、PRF、GBR, 解説

CTの威力、下顎水平埋伏智歯抜歯で実感。

今年の4月から親知らずのある状態についてはCTでの3D検査が保険適用になっている。

親知らずが真横に生えている(実際にはお口の中に出て来ていないが)患者さんのCTを撮った。

下顎管と呼ばれる下顎で1番太い神経と動脈に接している状況は普通のX線写真で既に分かっていた。

CT画像ではどの辺りがどのように接しているかが立体で見える。

更に、2本ある根が両方共先端でヘアピンのように湾曲しているのが初めて分かった。

通常のX線写真では写らない位置である。

下顎管にだけ意識が向いていて、湾曲を知らずに抜歯していたら、と思うと恐ろしい。

事前に状況を把握できていたので、時間は2時間程かかったが、混乱もなく抜歯が完了した。

CTの威力をまざまざと体験した1日だった。

 

 

日付: カテゴリ:CT, Weblog, 抜歯, 解説

歯科用CTについて。

CT撮影と言うと大掛かりで、撮影時間も被曝量も相当だと考えている方もおられるようだ。

実際、私のところでもCTを撮影し始めてから、患者さんに「横にはならなくていいのか?」とか、「CTはかなり(被曝)線量が高いのでは?」と質問を受ける事がある。

歯科用は横になる必要はない。通常の全顎を撮影する方法と全く同じで顔の周りを撮影装置が動く。

撮影時間は15秒程である。

気になる被爆線量は通常の全顎撮影の2倍。一般CTスキャンの200分の1である。

歯科用はコーンビームCTと呼ばれその特長は被爆線量が低い事、鮮明である事が挙げられる。一方、撮影範囲が狭い、CT値が使えない、等もある。

撮影範囲が狭い事が今までCTを導入しなかった理由の1つではあるのだが、この度導入したものは充分な撮影範囲を備え、画像も今までのものよりも精度がかなり上がっている。

 

日付: カテゴリ:CT, 解説