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高野参詣道、町石道 

こんにちは。本日ご紹介させて頂くのは、世界文化遺産の1部として登録されている高野参詣道(こうやさんけいみち)です。高野山は、和歌山県北部の伊都(いと)郡高野町に位置し、標高約900mの山上にありますが、「高野山」という山があるのではなく、標高千メートル級の山々に囲まれた盆地状の山域の総称です。ご存知の通り、高野山は空海が開山した真言密教の聖地です。ここへ至る為、高野七口(こうやななくち)と呼ばれる7つの主たる参詣道があります。中でも、町石道(ちょういしみち)は九度山町(くどさんちょう)にある慈尊院(じそんいん)から高野山へ上る表参道で、名の由来は、道標(道しるべ)として、1町(約109メートル)ごとに「町石(ちょういし)」と呼ばれる高さ約3メートル弱の五輪卒塔婆形の石柱が建てられている事によります。高野山上の壇上伽藍・根本大塔(だんじょうがらん・こんぽんだいとう)を起点として慈尊院までの約22キロメートルの道中に180基、大塔から高野山奥の院・弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)まで約4キロメートルの道中に36基の、合計216基の町石が置かれています。それでは画像をご覧ください。

参詣道が造られた当時、道標は木製だったようです。



それではまたお会いしましょう。







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