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キンランとギンラン 

こんにちは。本日ご紹介させて頂くのはラン科キンラン属の金蘭とギンラン属の銀蘭です。
名前の由来は黄金色のお花を咲かせるのを金蘭、白色のお花を咲かせるのを銀蘭としたそうです。
ラン科の植物は多かれ少なかれ栄養素を菌類に依存していますが、その菌類は腐生菌と言う落ち葉などを栄養源とする菌類がほとんどです。しかし、金蘭と銀蘭が依存している菌類は樹木の根と共生している菌(これを菌根菌と言います)なのです。つまり、菌と樹木の両方に依存している事になります。
金蘭と銀蘭はその生育が他の蘭に比べて極めて困難である事で有名だそうです。野生種を移植しても数年で枯死してしまうそうで、その理由が菌と共生している根、つまり、根に菌を持つ生きた樹木に栄養を依存しているからに他なりません。
金蘭と銀蘭は似た場所に同じ時期に花をつけます。以前は北海道以外の日本の山野どこでも普通にみられた種類だそうです。今では環境省の絶滅危惧Ⅱ類に、複数の都府県で絶滅危惧種に指定されています。
それでは金蘭のお姿です。


続いて銀蘭になります。

どちらも群馬県前橋市嶺公園にて4月、姉による撮影。

園芸種であっても蘭を長期育てるのは難しいですが、その理由が分かった気がします。

それではまたお会いしましょう。