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シモバシラ 

こんにちは。本日ご紹介させて頂くのは、シソ科シモバシラ属の霜柱です。植物の名前ですが、自然現象の霜柱と無関係ではありません。英語での学名はkeiskea japonicaで、明治時代の理学博士、伊藤圭介先生の名前が付けられています。他にもアシタバ、スズランの学名にも先生の名前が付いています。また花粉、おしべ、めしべの命名をした事でも知られています。ちなみに、japonicaは日本の、日本固有の、と言う意味です。
なぜ、このような変わった名前かと言うと、この植物は冬季には地上部分は枯れてしまうのですが、根は水を吸い続けるのだそうです。氷点下になり、吸い上げた水が凍り始めると枯れた茎に裂け目ができ易くなり、そこから滲み出た水が更に凍ると言う事を繰返し、霜柱のような造形を生み出すと言います。もちろん裂け目が大き過ぎても小さ過ぎてもこの造形は生まれません。いくつかの条件が組み合った時のみ、この造形を目にする事ができるそうです。
それではそのお姿です。

もう1枚ご紹介致します。

陣馬山(じんばやま、神奈川県、東京都下、標高857m)登山道にて12月、姉による撮影。

植物と環境のコラボによる不思議な作品だと思います。当然ながら、気温が上がると溶けて消えてしまいます。このお姿は何時間続いたのでしょうか。


それではまたお会いしましょう。