こんにちは。本日も引き続き、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のご紹介です。青岸渡寺(せいがんとじ)は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山にある天台宗の寺院で、「西国三十三ヵ所観音巡礼」(西国巡礼)の第一番霊場となっています。西国巡礼とは観音菩薩が三十三の姿に変化して人々の願いを聞き届けると言うことにちなんで、三十三の観音霊場を巡礼するものです。中世から近世にかけて隣接する熊野那智大社と一体化し、那智山熊野権現や那智権現と呼ばれ、神仏習合の修験道場でした。1874年、熊野那智大社から天台宗の寺院として独立し、新たに「青岸渡寺」と名付けられて復興しました。それでは本堂のお姿です。

本堂は1590年に再建されたものです。参道入口より本堂(標高330m付近)の段まで473段の石段があり、所要約20分弱かかるようです。
それではまたお会いしましょう。