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補陀洛山寺 

こんにちは。本日ご紹介させて頂く補陀洛山寺(ふだらくさんじ)は和歌山県東牟婁郡(ひがしむろぐん)那智勝浦町にある天台宗の寺院です。世界文化遺産の1部です。補陀洛(落)とはサンスクリット語(梵語)の「観音菩薩の浄土」を意味するポータラカ (Potalaka)の音訳だそうです。日本では中世から近世にかけておよそ50回の補陀落渡海(ふだらくとかい)と言う捨身行が行われました。「究極の苦行」と尊ばれたそうです。捨身行で有名なのは即身仏行ですが、こちらは渡海船と言うわずか6mほどの小舟に乗り、補陀落を目指すと言う名目で帰らぬ船出を行ったのだそうです。30日分の食料と灯油だけを携行し、出られないように扉は外から釘で打ち付けられたそうです。補陀洛山寺では計20回の渡海が行われ、復元された渡海船が展示されているそうです。それでは本堂のお姿です。

世界文化遺産が光とすれば、補陀落渡海は影と言えるのかもしれません。


それではまたお会いしましょう。