顕微鏡治療のための工夫、その③根管治療
こんにちは。日々寒くなってますが、風もなく過ごし易い1日でした。さて、根の治療の事を根管(こんかん)治療と言います。神経を抜く治療も、化膿した根の先の治療も根管治療です。根管治療は根の中のお掃除に他ならないので、暗く狭い根の中の汚れを取るのに顕微鏡治療は非常に有効です。歯を削る治療に比べると静止した状態での治療ですから、ミラーの操作も比較的楽に行えます。根管治療は全過程でほぼミラーを使うので、ミラーの訓練にもなります。顕微鏡の威力を存分に味わえる治療でもあります。一度顕微鏡を使った根管治療を知ってしまうともう元には戻れません。それくらい拡大しての治療は意義があります。とにかく根の中が見えるので、汚れがはっきり見え、綺麗になった根管内は爽快です。その為には通常使わない顕微鏡治療専用の根管治療の器具がどうしても必要です。顕微鏡なしの根管治療でも是非使って欲しいのがラバーダムです。これはゴムのシートで、お口の中と根の中を完全に遮断するものです。細菌を含んだお口の中の唾液が根の中に入ると内部が汚染されてしまいます。これを防止してくれる優れものです。特に顕微鏡治療では湿気でミラーが曇り易いので、その防止の為にも必須の器具です。ラバーダムは根管治療の救世主と言えるでしょう。
それではまたお会いしましょう。