顕微鏡治療のここが凄い。③
こんにちは。今日は風もなく穏やかでした。自転車も快調です。さて、顕微鏡治療の凄い点をお話していますが、初回も②も顕微鏡導入前から聞いていた利点でした。実際には想像の斜め上を行くものでした。今日お話するのは顕微鏡を使い始めてから凄いなぁ、と実感した点です。それは歯を削る量についてです。教科書的には1~2mmと言われています。歯の構造は外側から、エナメル質、象牙質、歯髄となっています。悪い部分は全て除去するのは当然ですが、全周を削る時等の目安はエナメル質は削る、と言うのが原則です。削る量はかなり重要で、多過ぎては当然ダメですが、少な過ぎも良くありません。経験がモノを言うところです。しかし、顕微鏡を使うとエナメル質と象牙質の違いがはっきり見て取れるのです。削りながらエナメル質が残り少なくなって来るのが分かるので、ジャストで削るのを止める事ができます。削る量が過不足なく治療できるのです。これは書籍類にも載っていませんでしたし、講習会でも取り上げられていなかった事でした。実際に目で見て削る量が判断できるのは途轍もない長所なのです。
それではまたお会いしましょう。