顕微鏡治療と手術、縫合
こんにちは。今日で今年の診療も終わりました。さて、歯冠形成と並んで困難なのが手術とその最後に行う縫合です。どちらも顕微鏡だけで済む部位なら根管治療よりも易しいかもしれません。拡大して手術や縫合ができるとレベルの高い治療ができるだけでなく美しく仕上げる事が可能です。顕微鏡治療専用の手術器具はとても繊細で、正確かつ精密に手術を行う事ができる優れものです。顕微鏡治療用の縫合糸は髪の毛よりも細く、顕微鏡なしでは縫合できません。顕微鏡を使う事で格段に精度の高い治療ができるようになります。問題はミラーを併用しなければならない部位の手術です。本来、手術や縫合は右手に手術具、左手にピンセットを持つ事が多く、ミラーを持つ余裕がありません。アシアスタントにミラーを保持してもらおうとしてもほんの僅かミラーがずれると視野から外れてしまいます。仕方ないので、左手はピンセットとミラーを持ち替えるしかありません。更に、メスや針は角度が重要になるので、ミラー併用の場合は特に反転像の問題が大きくなります。これはもう数をこなすしかないのですが、歯冠形成よりも難易度が高いかもしれません。顕微鏡の本体に装着できるような手術用のミラーを自作しようと思っています。
それではまたお会いしましょう。