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歯科顕微鏡はこんな感じです。④ 

こんにちは。今日は風もなく気温も高めで過ごし易かったと思います。先程ウインドブレーカーなしで外出しましたが、あまり気になりませんでした。さて、顕微鏡治療は比較的新しい治療方式なので研修方法もまだ完全には確立してはいないようです。私が歯科顕微鏡を導入した2011年当時は顕微鏡輸入業者か取扱い歯科材料商社が開催しているほんの僅かな講習会しかありませんでした。その数少ない講習会には全て参加しました。どのジャンルの講習会もそうですが、講習会に参加すれば翌日から実際の診療で即使えるような魔法の講習会はありません。それでも知っているか知らないかでかなり違って来る知識、技術を学ぶ事ができます。しかしながら、左右が逆転するとか前後が逆転する場合があるとかの顕微鏡治療においての「当たり前」を体得するには訓練するしかありません。その訓練の必要量が顕微鏡治療では決定的に多いのです。今思うと習得が難しいのではなく単に時間がかかるだけなのですが、顕微鏡治療の訓練を始めて暫くの間は顕微鏡を使わないでする治療の方がよっぽど時間もかかりませんし、使ったからと言って結果に繋がらない事も多々あるので、使わなくてもいいのでは?と言う誘惑の声が徐々に大きくなってしまうのです。その誘惑に負けず訓練を続けるためには顕微鏡と出会った時の感動を胸に持ち続ける事ができるか否かにかかっているのです。いつまでも歯科治療に新鮮さを感じる事ができているのは顕微鏡のお陰だと心から思います。

それではまたお会いしましょう。