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顕微鏡治療はこんな感じです。⑥ 

こんにちは。今日も過ごし易い春めいた1日でした。顕微鏡治療で1番の難題は顕微鏡を使う治療と使わない治療を分ける事だと思います。保険治療でも顕微鏡の使用は認められていますが、保健治療全体から見ると認められているのはほんの僅かです。即ち、たとえ顕微鏡治療をしても保健請求できない場合が相当多いと言う事です。これで顕微鏡治療が広がるとは思えません。行き着く先は保険外の治療と保険請求できる治療は顕微鏡を使い、保健請求できない治療については顕微鏡を使わない、となります。勿論、これは制度上は当然で、全く問題ありませんし、誰からも咎められる事ではありません。重要なのは顕微鏡治療と顕微鏡を使わない治療を1人で行う事はとても難しいと言う点です。顕微鏡治療に特化すれば、保健請求できない治療も顕微鏡を使うのが普通になってしまいます。自分の技術、成果を正当に評価されない、サービス残業のようになってしまいかねません。顕微鏡を使わない治療を行いながら片手間で顕微鏡治療を習得するのは私には無理でした。顕微鏡を使う場面を限定すると、修練が足らず、たとえ顕微鏡を使っても、顕微鏡を使わない治療と同レベルか却ってレベルが下がってしまう事を経験しました。結局、私の場合、0か100か、選択肢はこれしかありませんでしたから、100を選んだ訳です。現実には上手く使い分けしている先生もいるでしょうが、顕微鏡が充分使われずに存在感だけで重用されるとしたらちょっと辛いものがあります。

それではまたお会いしましょう。