顕微鏡治療はこんな感じです。⑩
こんにちは。昨日ほどではありませんが、今日も寒い1日でした。気温が低い割に花粉も飛んでいる気がします。さて、顕微鏡治療では、高倍率になるほど視野が狭くなります。これはスマホのカメラと同じで、望遠にするとちょっとスマホが動いただけで写したい所から画面が移動してしまうのと原理は同じです。そして高倍率ほどピントが合う前後の範囲が狭くなります。私が普段使っている12.5倍では奥歯1つ分は充分視野に入りますが、ピントが合うのはその一部です。歯を削る場合はピントの合っている部分を変えながら治療する事になります。また、ピントの合う範囲(深さ)は絞りを(カメラと同じように顕微鏡にも絞りが付いています。)絞って像が暗くなるほど広く(深く)なります。ピントが合う範囲は深い方が良いのですが、視野が暗くなるのは見え難い事にも繋がるので、あまり絞るのは得策ではありません。光の強さも自由に変えられるので、絞りは最高に絞って暗くなった分、光を強くして補正すれば明るい視野で深いピントの治療ができるのですが、絞りが効いているのは当然ですが、顕微鏡で見る視野内だけなので、外から治療の補佐をしてくれるアシスタントさんは目に悪いくらいの明るい光を常に見る事になります。明る過ぎる光は使えない事になります。
それではまたお会いしましょう。