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顕微鏡治療のメリット③ 

こんにちは。今日も風が強く寒い1日でした。さて、通常の治療ではかなり難易度が高い処置でも顕微鏡治療では安全かつ確実にできる処置をいくつかご紹介して来ましたが、見え難いと言えば、やはり根管内ですから、顕微鏡治療の力を発揮してくれる処置には根管治療がまず挙げられます。通常、神経の本数はその歯の位置によってほぼ決まっています。前歯だったら1本、奥歯だったら3本がというのが定番です。しかし、これは決まりではありませんから、それ以外、も少なくありません。よくあるのは根管の枝分かれと第4根管です。顕微鏡治療導入前は実際に見えていた訳ではなく、レントゲン画像から枝分かれが分かったり、第4根管があるとすればこの位置、と言う定説から類推する程度でした。しかし顕微鏡治療では部分的ではあっても根管を直接見る事ができるので、特に第4根菅の発見には威力を発揮します。顕微鏡治療をしていると決して少なくない確率で第4根管がある事に気付きます。第4根管は裸眼ではまず発見する事はできません。ここが処置できるかどうかで歯の寿命が決まってしまう場合もありますので、疎かにはできない点ではあります。もちろん顕微鏡治療でも全ての症例で根管内全てを見る事は不可能ですが、根管の先端まで見える事も結構あります。治療成績の向上につながっているのは疑いのない事実です。

それではまたお会いしましょう。