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CT画像の有効性。 

こんにちは。今日も曇天で気温が低く寒い1日でした。時々小雨もパラつきましたが、自転車が乗れないような事はなく、風もなくて助かりました。さて、顕微鏡治療を行う上で大きな助力になってくれるのが、CT画像です。CT画像の利点は当然の事ですが、立体的に画像を見ることができる点です。これはとても重要で、通常のレントゲン画像は所謂、影絵ですから、内部の状況や前後関係は全く分かりません。これがCT画像ですと完全に3Dとして見る事ができます。勿論、読影技術は必要で、どの方向から見ているのか、どの方向から見たいのか、が重要になります。更に驚くべき機能が距離計測です。通常、レントゲン画像は撮影する角度で長さが変わるので、(影の長さが太陽の位置で変わるのと同じです。)距離の計測は目安でしかありません。CTで距離計測を複数の箇所から行う事で、模型上で手術用の立体的で正確な設計図を作る事ができます。これは顕微鏡治療で手術を行う際にはとても有効で、正確さが段違いに上がります。CT画像は経験や感に頼るのではなく、根拠のある科学的な後ろ盾として顕微鏡治療になくてはならないものになっています。

それではまたお会いしましょう。