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CT画像の有効性。② 

こんにちは。今日は正に春の暖かさでした。花粉も凄くて眼瞼クリームのお世話になりました。ほんの僅か目の周りに塗るだけで数時間は完全に目の痒みが止まります。さて、今や顕微鏡治療のアシストになくてはならないCTですが、CTならではの有効性をお伝えしたいと思います。まず、CTは立体としてお口全体を描写することができますが、通常、正面から見た画像、上から見た画像、横から見た画像を使う事が多いです。それぞれ見る角度を自由に変える事ができるのでやや斜め前からとか斜め右からとか、必要に応じて角度を変えて見る事ができます。当然下からや後ろからの画像もOKです。これで何が分かるかと言うと、悪い部分をいろいろな位置から観察できるので、どの位置の骨がどれくらい吸収しているかとか、虫歯の大きさなどもかなり正確に分かります。ただし、最近のCTはソフトウエアの進歩で改善されて来てはいますが、金属があると、反射の影響を完全には消せないので、周囲の描写性能は悪くなります。しかし、親知らずの3次元的な位置や抜歯時の危険性の把握など、他のレントゲン画像では全く分からない情報も的確に描写してくれます。歯の根の曲がり方などは2次元では表せない代表ですが、CTでは目の前にあるかのように見る事ができます。そしてありがたい事にCTは顕微鏡よりも普及が進んでおり、保険適用の範囲も増えています。被曝量は通常のレントゲン画像に比べると多くなりますが、治療の安全性や治療成績の向上を考えると使いたい場面は今後ますます増えて来ると感じています。

それではまたお会いしましょう。