難易度の高い顕微鏡治療とは
こんにちは。今日は朝から大雨が続いています。一時は雷も鳴っていました。最初から諦めて電車通勤しかありませんでした。さて、大昔、習字の時間に先生が「永」という文字には筆の使い方の要件全てが含まれている、みたいな事を言っていました。顕微鏡治療に例えると、歯冠形成がそれに当ります。歯冠形成とはドリルで歯を削る事です。ちなみに、歯科界ではドリルとは言わず、バーと言います。バーとはお酒が出てくる所、barとは全く別でburまたはburrと書くようです。栗などのイガや棘が元々の意味のようです。顕微鏡を使って歯冠形成ができれば、顕微鏡で他の治療も全てできることを意味します。逆に他の治療、例えば根管治療が顕微鏡でできても歯冠形成ができるとは限りません。また地味に難しいのがミラーを使っての型取り、(印象採得と言います)、ラバーダムクランプの着脱、そして縫合です。どれも視野の狭い中での器具の取り扱い角度、方向が難易度を上げます。特に縫合は持針器とピンセットで両手が塞がるので、その他にミラーは手が足らないのです。
それではまたお会いしましょう。