ラバーダムを知っていますか。
こんにちは。今朝は天気は良かったですが、風が強く自転車通勤は辛かったです。午後になってもそれほど風は弱まらず、風向きがコロコロ変わり、いつも向かい風の中を走っているような感じでした。さて、今日はラバーダムのお話をさせて頂きます。根管治療は歯科治療の中でも難しく、再治療が多い事で知られています。原因は根管中をお掃除しても細菌が見えないので、その状況を判断しにくい事と唾液中の細菌で根管内が再感染し易い事が挙げられます。勿論、他の原因もありますが、この2つをコントロールする事が第一です。細菌を直接見ることは当然できませんが、根管内壁の状態は細菌の活動状況を示していますから、内壁が綺麗になればかなり安全であると言えます。この判断は裸眼やルーペではほぼできませんが、顕微鏡ならそう難しい事ではありません。しかし、根管内への唾液の侵入については、これはラバーダムでしか防げません。更に言うと、ラバーダムと歯に隙間が空いていてはラバーダムの意味がありません。この隙間は光で固まる樹脂を流せば即座に解消できます。遅ればせながら、ラバーダムとは根管治療する歯に小さな穴を開けたゴムのシートを被せ、それを固定して、お口の中と根管治療する歯を分離する優れ物の治療器材です。ラバーダムの有無で治療結果が左右されるのは言うまでもありません。是非覚えておいてください。
それではまたお会いしましょう。