お口の中はバイキンがいっぱい!
左の写真は、お口の中の唾液を顕微鏡で映したものです。皆様のお口の中にもこのような細菌がいっぱいいます。菌によっては歯周病の原因になるものもあり早めの予防や治療が肝心です!皆様も当院で一度試してみてはいかがですか?
歯周病の2大原因は歯周病菌と力のかかり過ぎです。
また歯周病は全ての生活習慣病と深い関連があり、歯周病治療により高血糖、高血圧が改善できる事がはっきりしてきました。
この事は歯周病菌と生活習慣病との強い関連を示唆しています。
歯周病治療には大きく分けて2つあります。
1つは内科的治療、もう1つが外科的治療です。
内科的治療とは内服薬と外用薬を使い、歯周病菌を攻撃する治療法です。
外科的治療とは歯石除去を含め、名前通り外科処置で歯周病菌を減らす、悪い部分を除去する方法で、再生外科処置も含みます。
歯周病の原因菌は数十種類が確認されており、その内5種類が特に危険性が高いと考えられています。
この5種類の菌の内の1つはらせん状の為、位相差顕微鏡と言う特殊な顕微鏡で検査すれば簡単にその場で発見できます。
他の4種類は形状からは他の菌と区別できません。
当院ではらせん状の菌が顕微鏡で確認された場合、抗生剤の内服による内科的治療をまずお勧めしています。
抗生剤のメリットは効果があれば完全に殺菌できる事、簡便である事が挙げられます。
欠点は耐性菌には効果がない事、抗生剤の副作用の問題、咬合力のかかり過ぎには直接効果がない、事が挙げられます。
歯が少なかったり、位置が悪い等で咬む力がかかり過ぎでも歯周病の原因になります。
むしろこの影響がない歯周病の方が珍しいと言えます。
なぜなら歯周病がある程度進むと歯が動揺し、咬合関係が必ず悪化するからです。
咬み合わせの調整だけで歯周病が改善することがあるのは、歯周病と咬合の深い関係を示唆しています。
外科処置は悪い部分を取り除く事を目的としているので、歯茎が下がったり歯の隙間が開いたりします。
これが前歯で起こると見た目が非常に悪くなる場合もありますし、奥歯では物が挟まる等の問題になる事もあります。
時には歯がしみるようになる方もいます。
元々、歯周病は歯を支える骨が吸収し減少してしまうと言う事が病気の本質です
単に「取り除く」だけで後は体の治す力に任せるだけでは完全な問題解決にはなりません。
炎症を消退させる為に悪い部分を取り除く事は必要不可欠ですが、減ってしまった骨やその周囲の組織を積極的に元に戻す事が重要になります。