すべての治療に歯科顕微鏡(マイクロスコープ)を導入する理由
通常、治療の課程で「歯科医師の感覚による治療」をせざるを得ない現状が少なからずあります。
特に、患部の深部は非常に見えにくく、時には全く見えない場合もあり、歯科医師それぞれの長年の勘や経験を元にした、手探りでの治療を行わなければならない場合もあります。
このように、通常の治療のみでは疾患の根本的な原因にまでアプローチできないことや、疾患のリスクについて見逃してしまうことも考えられます。
しかし、当院では「どうしたらすべての患者さまに満足していただける治療が行えるのか」を考え、方策を練って参りました。そこで私が出会ったのが歯科顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した治療方法です。
このマイクロスコープでは、肉眼では見えない微細な箇所まで拡大(約20倍)することができるため、患者さまの口腔内の些細な変化にも気がつくことができ、精密な治療が行えるようになりました。
昨今、マイクロスコープを用いた治療を行っている歯科は増えてきているようですが、一部治療のみ(根幹治療など)である場合がほとんどで、基本治療を含めた全ての治療にマイクロスコープを用いている歯科は非常に少ないと感じています。
「全ての歯科治療にマイクロスコープを使用すること」は、非常に多くの困難を伴います。マイクロスコープを使用した治療では通常の歯科治療の方法とは全くの別物で、相当な鍛錬が必要だからです。
私は、2011年の3月にこのマイクロスコープを導入し、現在まで治療を続けておりますが、当初から相当な年月をかけて治療技術の向上に努めて参りました。
今では、頭で考えずとも、自身の身体の一部としてマイクロスコープを使いこなせるまでになりました。
このように、自身の治療技術と機器の力を融合させ、患者さまにベストな治療ができるよう努めております。
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常により良い治療を求めてアップデート
治療の進歩は勘や手探りをいかに減らすか?によって成し遂げられて来たと言う歴史は医科、歯科に関わらずご存知の通りです。
顕微鏡治療が、歯科治療の進歩に大きな一歩を加えるのは疑いの余地がありません。
とは言え、優れた最新医療機器と言うものは、それを揃えるだけでは「画龍点晴を欠く」の喩えそのものになってしまいます。
それらを自由自在に操る為には、勉強会や講習会に出席し、先人より教えを乞い、それを守り経験を重ね、さらにそれを発展させ独自の治療法にまで高める、これが医療現場に立つ者の務めだと考えます。
これからも、タカシデンタルクリニックは初心を忘れず日々研鑽努力する姿勢を貫き皆様の健康に少しでも貢献したいと考えています。