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母の治療 

こんにちは。今日、高崎から兄に連れられて母が治療に来ました。
1週間程前に差し歯が取れてしまったそうです。痛みはないとの事であまり心配はしていなかったのですが、
取れた差し歯には部分的に根が着いている状態で、所謂、歯根破折でした。幸い、破折部分が小さく抜歯せずに治療ができそうでした。
ただ、歯茎よりも低い位置で取れてしまったので、歯茎が根の上に覆い被さっていました。
麻酔をしてレーザーで歯茎を切除すると取れた差し歯は元に戻せました。しかし補強が必要です。通常はグラスファイバーを使いますが、割れた位置が悪くワイヤーで補強しました。
上手く補強もできて、差し歯も元通りにできました。
母は勿論、私の家族の歯の治療は私がしています。今年、母は95歳になります。以前のように1人で診療所に来る事はできませんが、治療を受ける事はできています。
残念ながら、父は私が歯医者になる3年前に他界してしまいました。父の治療ができなかった事は今でも心残りです。父の写真が診療所の机の脇に置いてあるのですが、微笑んだその口元は歯が1本ないのが、私にはわかります。
歯のない部分は写ってはいないのですが、そこだけ唇が少し凹んで見えるのです。父はあまり歯が良くなかったような事も言っていましたから。

それではまたお会いしましょう。