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こんにちは。今日で13年とは早いものです。あの日は休診で顕微鏡の設置工事がありました。天井に土台を設置し、吊り下げる工事でした。午後2時過ぎに工事は無事完了し、業者の方も撤収、私は使い勝手のチエックを済ませ、一人で一息ついているところでした。ずいぶん大きい揺れだと思いながらも慌てることなく収まるのを待っていました。しかし揺れは酷くなる一方で初めて地震で恐怖を感じました。とても立っていられず床に這いつくばりました。染付け陶器が好きで、当時、診療室にもかなり飾っていました。それらはことごとく落下して、揺れが収まった頃には床は残骸で足の踏み場もない状態でした。どこから手をつけたらいいかも分からずぼーっとしていると非常口の扉を叩く音がします。扉は少し変形したようで思い切り力を込めてやっと開きました。設置業者の方が心配して引き返して来てくれたのでした。エレベーターは止まっていて、非常階段を6階まで上がって来てくれたのでした。心細い気持ちは一気に消え、安心したのをはっきり覚えています。今でも感謝しています。それからはご存じの通り暫くの間 TVからCMは消え、夜の照明も消えてしまいました。今ではなくてはならない顕微鏡ですが、あの日の出来事を忘れる事はないでしょう。

それではまたお会いしましょう。